役所の考え方

本日、お役所会議第一回目。


ずらりと会議室にならぶ皆々様の胸元のバッチには
●●課の文字が勢ぞろい。


まずこうした場を設けていただいたことに感謝しつつ、席に着く。遅刻だけど。


子育て講座について、有識者の方や、支援団体の人たち(私含む)で
あーだこーだ話していたら
一番上座の偉い方が言った。


引っ張り出すにはどうしたらいいかが知りたいんだ。」


意味がわからず、はてなの面持ちで聞いていると
彼が引っ張り出したいのは
【引き籠っていて虐待をしている母親】のことらしい。



「(サロンとか)そういう楽しいことをしていて、どのくらい虐待がふせげているんだ
とも聞かれていた。


私は、この時点で、このグループに加わったことを少しだけ後悔した。


この十分に地位の高そうな、幅を効かせていそうな男性は
育児に参加していたのだろうか。
育児休暇をとったのだろうか。


それと同じくらい難しい質問だ。


虐待をする母親を防ぐには、
虐待家庭に訪問したり、子育て相談を設けたりする以前に
出会い得る限りの母親に、「社会を与える」方が、
私はずーっと重要だと思う。


親子ひろばなんて
児童館で事足りるじゃないかといわれたが、
昼間の児童館がどれくらい閑散としているか
しらないのだ。


母子手帳と一緒に子育て情報誌を発行していると言っているが
欲しい情報は何一つ書いてない。
母親が知りたい情報は流動的なものだし、本では絶対に得られない。


公共の講座がどれくらいつまらないかわかってない。
だから人が集まらないのに、何故認めないのか。


講座に魅力がないのに
告知が悪い、場所が悪い、キャッチフレーズが悪い。。。


虐待するのは、旦那が遅いから?


ああやって、会議室でまじめな顔を突き合わせて
長い時間会議をし続けている人は、数字でしか考えられないのかもしれない。


虐待したのが何人で、そのうち未然に防げたのが何人で。
そんなの誰がわかるのだろう。


虐待なんて、誰にだってしうる。



給食費未払いに対しても
母親向けに、しつけの講座をひらくべきか」と言っていた。


実際、そんなもの支払わない親はとんでもなく悪いが
一般人をまじえた会議で、そういった発言をする人間は
テレビに向かって、一般常識ではありえない回答をする政治家と変わりない。



こういった話し合いの場は、年に数回あるらしいが
この考え方で、歯に衣着せぬ言い方をするままだと
私は、いち一般人として許せない。



ただ、多分お付き合いも長いであろう周囲の方をみると
頼りにされている感じも見受けられた。



確かに、強くて癖がないと、新しい試みはできない。
あの、偉そうな彼が
どんな人で、どんな志をどんな視点ですすめているのか。
それを見極めたいと思う。



住んでいるこの町が、より良くなったらうれしいけれど
必ずしも連携しなくてはいけないわけではないし
私のやり方が届かない場合もあるだろう。